YORKSHINE/アジャスタブル・グルーバー 1.0//1.5/2.0mm 3刃set
YORKSHINEのアジャスタブルグルーバー
もう…しびれるツールです。
YORKSHINEはオタク心を満足させる
美しく使いやすいツールを開発してくれています。
嬉しいことに…ここに新商品があります。
YORKSHINEのアジャスタブルグルーバー。
精巧な作りと絶妙なバランスフォルムを見た時、そして実際に手にした時から100%やばいとてつもなくかっこいいツールであることを実感しました。
グルーバーに関しての考察
かなり前に購入したグルーバーは最初から切れないものでした。すぐに目詰まりし、ガイドの構造もいまいちで、薄い革だと外してしまうことも多々ありました。しかもネジが固くて幅の調整にも一苦労するというありさまで、ほとんど出番なし。
そもそもステッチンググルーバーって必要ないというイメージでした。
もちろん最近のグルーバーは、そうした点が改善されているようで、5000円くらいのステッチンググルーバーでも全く問題ないようにも思えるかもしれません。
それにしてもステッチンググルーバーって…
主に革を手縫いする時の、ガイドライン溝切りに使うという用途が多いと思われるかもしれません。革の中に糸を沈め、摩擦による糸切れ防止になります。
※動画にしてありますのご覧ください。
使ってみて感じましたが、YORKSHINEのアジャスタブルグルーバーはガイドの構造が特に優秀です。
調整方法の動画でも説明してありますが、持ち手を左回しに捻りますとガイドが緩みます。右に回すと閉まります。このガイドの調整ネジが特にいいです。
以前に買った安物は、構造がいまいちですぐにガイドが緩んでしまいました。このアジャスタブルグルーバーは素晴らしいと思います。しかも切れ味も気持ちいいのでガイドラインの溝切にはもってこいだと思います。
刃先はM390という鋼材を使っていますので、耐久性も申し分ないです。曲面も失敗して外してしまうことが少ないと思います。
ちなみに、アメカジ系の厚めの革を使う革小物を作る時には、ステッチンググルーバーが良く使われていていると思います。
お財布とか毎日触れる革小物ですと、麻糸の耐久性だと切れてしまう事が多いです。たとえロウ引きしてても、毎日擦れていれば糸はいつかは切れるものです。
ステッチンググルーバーを使って溝を掘ると、目打ちのためのガイドにもなり、縫い合わせた後に糸がそこに埋まるので、エスコードとかの麻糸とかシニュー糸使っているなら糸は埋まって見た目的にスッキリに見えます。
穴開けのガイドはディバイダーや「捻」を使うことが多いかもしれません。
ではどういう場面で、このグルーバーをよく使うかと言うと…
動画で紹介している革はクロムでシボ加工してありますので、ディバイダーや捻ではガイドが目立ちません。エレクトリック捻を使えばしっかりとしたガイドを引けます。(このことはカスタムハンドプレスの動画にあります)
また段漉きのきっかけ(ガイドライン)を作るために使うこともあります。きっかけがあると革包丁をスライドさせやすいので段漉きもあっという間。
あるいは、きっかけの溝をガイドにして、ワイドエッジャーやフレンチエッジャーで漉くのも良い方法だと思います。
他にも本体のガイドを外し定規に当てて、フリーのグルーバーとしてトコ面の溝切りができます。革を折り曲げる時や箱ものを作りたい時に便利です。
このフリーグルーバー機能は、右利きでも左利きでも使えるのもうれしいことです。
刃は交換式で三種類付いているので、溝巾を変えたい時に替刃を使用できるのも優れた点です。
今回からセットの刃は1.0mm/1.5mm/2.0mmの3種類になりました。
切れ味はなかなかにぶらないですが、替刃を発注することも可能です。替刃はおのおの2500円になりますので、必要な方はお問い合わせくださいませ。
YORKSHINEの道具沼にハマっているMIYAZOでした。