糸ほぐし/リッパー


リッパーってご存じですか？

洋裁もするクラフターの方々なら知っておられると思います。ミシンに付属していたり、お裁縫箱の中に入っているかもしれません。

レザークラフトでリッパーはいつ使うのでしょうか？
そもそも…使いたくないツールの一つではないでしょうか？

例えば・・革製品の修理やリメイク作品を作るような時には自ずと解きの工程が発生します。これは大変ですが「必要な作業」ですのであまり気にはなりません。

でも縫目がひとめだけ揃っていないとか、穴の数を合わせて縫い進めたはずなのに、最後の最後に合わないというミスの場合はいかがでしょうか？
もう縫い直すしかありません。この糸ほぐし作業は本来なら「不必要な作業」ですのでがっかり感も半端ないです。

ミシン縫いの洋裁でも解きのほうが大変ですので、レザークラフトならなおさらです。
ひとめひとめ心を込めて何時間も縫ったのに…。
趣味ならまだしも、お仕事となるとただでさえ少ない工賃が飛んでしまったことになります。

MIYAZOも解き作業を何度も経験しておりますが、洋裁とレザークラフトの解き作業は幾分異なると思っています。
これは自己流かと思いますが、縫い針を糸目の下に通して糸を浮かし、針の上からカッターで糸を切ります。
それを隣り合わせで二か所行います。これでキッカケが出来たので、縫い針でひとめひとめ解いていくのがMIYAZOのやり方です。
ただしこの方法って面倒なのです。
縫い針で糸を解いていく時に革に針の跡が付いてしまうことがあります。
さらには針の先端で銀面に傷が付くこともありました。

それで使い始めたのがリッパーです。
刃先をコントロールして優しく解くのがレザークラフトのやり方だと思っています。素早く解く必要はないと思っています。革に余計な傷が付いたらすべてが台無しになりますので。

MIYAZOは糸を切るというよりほぐす目的でこのリッパーを使っています。それで今回このリッパーも「糸ほぐし」という名前にしてあります。

リッパーもいろいろなタイプがありますが、MIYAZO的には性能とカッコイイが大前提です。
例えば…子供の洋裁箱とかに入っているリッパーはチープで品質が劣ります。革専用リッパーでカッコいいのがありますが…ポチるには決断がいります。

このリッパー持ち手のデザインが気に入って使い始めました。もちろん刃の先端がなめらかに仕上がっています。縫い針で解くより作業効率も高いですし手も疲れにくいと感じます。
しかもよく切れるので解しのきっかけを作るのが簡単です。

これはグリップの大きさと形状も関係しているのではと思います。
掌の中心にすっぽりと収まります。（参考写真をご覧ください）
もちろん刃先の形状が優れているので、糸だけをすくいあげるようにほぐせます。
キャップがあるので工具箱の中でも安全に待機してくれます。

サイズ:長さ112mm（キャップ有124mm）


時々ですが、リメイクや修理依頼があり糸を解く作業があります。縫目がちょっと美しくないなという時にも活用しています。
持ち手に革を巻き巻きすれば、さらに手になじむようになると思います。


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お買い物のついでによかったらどうぞ。