YORKSHINE multi-punch wood base付

レザクラの人は作品の幅を広げるにつれて革に穴をあける工具（ポンチ）が必要になります。
ボタンを付けるための穴とか、ベルトの穴とか…もういろいろです。
いずれにしてもレザーポンチとか穴あけポンチとかいろいろなネーミングで販売されています。

サイズ表記はメーカーによって違いますが直径表示のものと号数表示のものがあります。

例えば号数表記
2号から100号まで取り揃えている販売店もあります。素晴らしいです。
ちなみに2号は0.6mmで100号は30mmのようです。
また0.3ｍｍ増えるごとに号数表記が上がっていきますが、最小が2号でそこから8号までは0.3mm刻みで、そこからは10号、12号、15号という号数展開のようです。
※号数表記でも100種類弱のサイズがあるわけではありません。

実は工具箱に○号って書いてあるものと○mmって書いてある革ポンチがあるのですが、同じサイズだったりもします。
MIYAZO的には…ちょっとわかりにくいです。そう思われませんか？
直径表示の方が分かりやすいので、MIYAZOは各穴あけポンチに印を付けています。
※写真の中にこれまでのMIYAZOのポンチの写真があります。

サイズ表記よりももっと大切なことがあると思っています。
それはもちろん刃先の鋭さです。
これはレザクラの人なら十分理解できることだと思います。
穴あけポンチは革に対して垂直にポンチを立てて、上から叩くことで革がくり抜かれる仕組みです。
ですから刃先のなまったポンチで厚みのある革を開ける場合抜けきらないというか、革床のビラビラが残る場合があります。
こうなると余分な仕上げが必要になることもあります。
また力も必要になりますし、夜の作業の時にはその大きな音が問題になるかもしれません。
しかも遠慮して叩くので抜ききれないみたいなことが多々ありました。
おそらく安いポンチはほぼそうなります。
ですからMIYAZOはまず自分で研いで使っています。


MIYAZOはサイズを見分けるシールを貼っていますが、使う時にサイズが見えない場合もあります。
ですからいつもサイズを見分けるのに苦労しています。
そういうことありませんか？
いつも小さい工具箱の中をごちゃごちゃ探す感じなのでどうにかならないかなぁと思っていました。

ということでいつも通りウンチク長くなりました。
今回のYORKSHINE　multi-punch…やばくないですか？
まさしく酒の肴にもなりえるカッコイイtoolです。
これは取り換え式のポンチになります。
サイズは1mm-15mmで15本setです。
刃先を見ていただけるとわかりますが、すでに精密な研磨が施されています。
ですから驚きの抜けです。スパッと切れます。

通常切れた革はポンチの中穴から抜けてきます。
トコロテンを押し出す感じだと思います。
1 mm から 9 mm はそのように中から抜けます。
ただし10mmから15mmはその逆で刃先から革を抜く感じです。

安全重視のMIYAZOは刃先を外し、刃の逆側に丸錐などを使って押し出しています。
もしろん刃先は鋭いもののカッターの刃先ほどではありません。
こうした切り取った革の排出方法は交換式という設計上仕方のないことだと思います。

実はwood・baseなしでも準備はできますが、レザクラの人たちの安全を考えてセットにしてます。
それでも刃が上向きで収納されることになりますので、MIYAZOは通常の紙箱に入れて、使わない時は紙箱の蓋をか被せるようにしています。
そうすれば、toolに汚れが積もることも防げますし、万が一刃先の上に手をついてしまい怪我をするということを避けれると思います。

今回は限定3セットのみ入荷しました。
早い物勝ちになるかもしれませんが、よろしくお願いします。