YORKSHINEの糸切ハサミ
（いかにも普通に見えるハサミ）
先端の形状にYORKSHINEの設計思想があります。
ハサミの先端が丸いことが特徴です。
これはハサミの先端で万が一怪我をしないように、糸を切る時に万が一先端が当たって革に傷が付かないようにという配慮です。
これがショートタイプです。

今回仕入れの時のロングタイプも製造し始めたという告知があり仕入れてみました。
もちろん先端の形状に関しては、いろいろな考え方があっていいはずです。
多くのハサミの先端は尖っていますし、MIYAZOで扱っている真鍮握り鋏の先端は尖っているゆえに刃先の先端でスパッと切れます
この切れ味は素晴らしいものがあります。
（もちろん細部の仕上げに価格が反映されていますけど）
先端が尖っているものが欲しいというニーズに答えたロングタイプだと思います。

YORKSHINEの糸切り鋏に採用されている鋼材は7cr17moで硬度は54-56HRCです。
この鋼材はキッチンナイフに使われる特殊高炭素合金鋼のことで、「クロム」「モリブデン」「バナジウム」という鋼材を使っています。
7cr17moはこれらの材料を使用して作られた中国製の鋼材です。
ですから比較的リーズナブルなお値段なのに対して、サビにくく耐摩耗性に優れ、研ぎやすく扱いやすいので、切れ味と長切れを実現しているのが特徴です。