新しいPocket革ゲージ10mm
新しいPocket革ゲージ
革の厚さを測る器具ダイヤル式シックネスゲージ
※写真の一枚目が今回の商品です。
初めて作ったお財布のことを思い出すことがあります。
とにかく全体がかなり厚くなったことを覚えています。
もちろんコバも縫い目も美しくはありませんでしたが、それでもカッコイイと思っていました。
進歩するにつれて、革の厚みをその部品の箇所に応じて変える、ということを知るようになると思います。
MIYAZOは半裁を買う時に、1.2mmとか1.5mmとか、あらかじめ革漉きを指定しております。
でも細かいパーツはいわゆる手漉き…革の裏側を刃物で漉いて厚さを調節します。
(もちろん革漉き機をすでに購入しておられる方もいらっしゃると思います)
例えば、MIYAZOが財布を作る場合、外側本体は基本1.5mmの革を使います。
中は1.2mm、カード入れの部分は0.8mm、 重なりで隠れる部分は斜め漉きで0.3mmくらいまで薄くします。
ちょっと込み入った構造のモノを作ろうとしたときには、革の厚みを部分部分で変えるわけです。
というわけで、こうした革の厚みを正確に測るtoolが必要になってきます。
この革の厚みを図る機器は、シクネスゲージまたは、シックネスゲージ (thickness gauge) などと呼ばれています。
比較写真でもわかると思いますが、通常のシックネスゲージはレバーを握り革を挟み、そして握りを緩めることで厚みを測ります。手の力はいりません。
しかし単位が0.01のですので、測り方が安定しないと指針が大きくブレてしまいます。
Pocket革ゲージも 革の厚さを測る器具ですが、このダイヤルゲージはシャフトを強く押し下げて計測します。
シャフトを直接押し下げて計測できるので、針にブレがでないです。
このPocket革ゲージ0.1ミリ単位まで測れます。
初めて購入して手にした時に0の位置が微妙にずれているなぁと感じましたが…
実は文字盤外側のリングが回転するようになっていて0の位置を調整できることを発見。
こうした簡単な構造ですので0の数字と5の数字が必ずしも垂直にはなりませんので、ご了承くださいませ。
内部はゼンマイ式のバネが入っ入るタイプですので少し引っかかると感じることもありますが、問題なく使用できることを確認しています。
また同じものを測っても毎回0.1mm位の誤差が出るなあ…と感じていましたら…
厚さを測る部分の円盤状部分の取り付けが緩んでいたために「0」が0.1mm位ずれるのが分かりました。
円盤状の物を締め付けることにより、すぐに直りました。
また本体左側にロックネジが付いていますので、メモリを読みやすいと思います。
今回の開き幅10mmです。
お色も落ち着いた灰色タイプで文字盤もシンプルです
もう一つ注意点。
ロックネジは、スムーズに緩めたり締めたりできますのでMIYAZOは道具箱の中で何度かネジを見失い、ネジを見つけるために箱そのものをひっくり返したことがありました。
それで時々ロックネジが緩み過ぎていないかだけ、確認してみてください。
取扱説明書は付属しておりませんので、この詳細を参照してくださいませ。
レザークラフトで使用するなら、この0.1mm単位でも十分に使用できると思います。