Strap Punch 6.5mmピッチ径2.0mm
Strap Punch 6.5mmピッチ径2.0mm
時計ベルト用の穴のピッチ(穴と穴の間隔)は、ベルトのデザイン・幅・用途によって多少変わりますが、一般的な目安があります。
標準的なピッチ(穴間隔)は約5〜7mm が最も一般的です。
時計ベルトをレザークラフトで作るときは、普通のストラップやベルトよりも難しい点がいくつかあります。
ざっくりとウンチクをまとめみます。
レザークラフトで時計ベルトを作るときの主な難点とは…
①サイズ精度が非常にシビア
厚み調整が必要
時計ベルトは根本(時計に付く側)は厚く、先端(尾錠側や穴側)は
薄くするのが一般的です。
そのため、革漉きが必須。均一な厚みだと硬くて曲がらず、装着感が悪くなります。
②芯材(補強材)の選択も必要
革だけだとすぐ伸びたり型崩れするため、補強テープや芯材を挟み込む必要があります。
それで芯材選びや接着の工程が増え、手間がかかります。
③裏材(ライニング)の選定
肌に直接触れる部分なので、汗・皮脂に強い素材(ラバー加工革、カーフライニングなど)を 使う必要があります。
表革と裏革の相性(接着性・収縮率)も考えないと後で浮いたり剥がれたりします。
④ステッチングの難しさ
もともとベルトの幅が細く、曲面が多いため、つく棒の穴がズレやすいです。
コバ(断面)の処理も目立ちやすく、仕上げに丁寧さが求められる。
⑤金具の取り付け
尾錠、Dバックルなどの金具寸法に合わせた精密なカットが必要です。
⑥柔らかさと耐久性の両立
手首にフィットする柔軟性がありながら、長く使っても伸びない強度が求められるため、
材料選び・漉き・芯材の工夫が必要です。
まとめ
普通の革小物よりも「精密さ」と「耐久性」「着け心地」をすべて満たす必要があるため、
革漉きができる環境芯材・裏材など複数素材の使い分け…
そしてミリ単位の寸法管理が難点になります。
実はMIYAZOはここまでこだわって作ってはいませんでした。
※過去の作品を見ればわかります泣。
最後の最後…つく棒を入れる小穴の開け方が難しいと言う方が多くいます。
MIYAZOもそう思っていました。
ここが一番“職人泣かせ”なポイントなのです。
時計ベルトのつく棒(バネ棒・スプリングバー)を入れるための小穴は、実は普通の穴あけよりかなり難易度が高いです。
難しい理由は何ですか?
とにかく…位置精度がシビアなのです。
上手に開けるコツはあるのでしょうか?
MIYAZOもいろいろ試して来ました。
そして失敗して泣いてきました。
※恥ずかしながら…以前に作ったオーダー品の写真をのせましたが
時計のベルト作りの難しさを改めて感じます。
MIYAZOはベルトの作り直しのオーダーがほとんどでしたので、穴いちとピッチは元のベルトに合わせてましたので、最後に穴あけしてました。
商品として作る場合には、型紙で位置決めを先にするようです。
両側同じ位置にポンチで軽く印をつける(ケガキ線や目打ちで仮穴)。
それでも、センターにビシッと開けること、ピッチをビシッと均一にすることが
かなり難しいのです。
しかもつく棒の形状も多種多様です。丸穴もあれば長四角もあります。
専用の穴あけ工具があれば簡単です。それがこれ。
これがあればもっと綺麗にできたと残念に思います。
今回は6.5mmピッチ径2.0mm
穴は5穴ですが、取り外し可能なので4穴3穴としても使えるのがいいです。
1.2mm/1.5mm/1.8mmサイズの刃先もあります。
また変形の穴が必要な方はご希望をお伝えください。
特殊加工ですので、この丸穴シリーズとは価格が違うのはいうまでもありませんが…。