Leatheskiller.guide mini/JP レザスキポイントガイドミニ
Leatheskiller.guide mini /JP
レザスキポイントガイドミニ/JP
(mm/尺・・・6種類から選べます)
長さ170mm幅20mm厚み2.8mm
レザークラフトに欠かせないツールはたくさんありますが、目打ちは最も欠かせないツールです。
初心者キットに入っている菱目打ちの多くは5mmピッチかもしれません。
上達するにつれて4mmピッチも使うようになるかもしれません。さらに上達すると火造の菱目打ちを使用するようになります。
CADソフトを使って型紙を作れるなら、それに越したことはありませんが、MIYAZOは未だに手書きなのです。
mmピッチですと型紙が作りやすいのはなぜでしょうか。
例えば..幅100ミリ長さ200ミリの長財布を設計する場合で考えてみましょう。
ここでは縫い目は直線直角で考えます。
コバから縫い目までの幅は基本的には3mmです。
ですから縦幅100ミリから3+3mmを引いた94mmの間に菱目が並ぶことになります。
94mmを5で割り切ることはできませんが、穴の数は18.8+1で19.8個になります。
つまりピッチが合わないことになります。
最後の縫い目のピッチが短くなるか長くなるかどちらかです。
どうすればよいでしょう?
5で割り切れる長さにして6mmを足してみましょう。
例えば…
95+6=101mm 穴の数は20個。
90+6=96mm 穴の数は19個。
これで縫い目が綺麗に並ぶことになります。
お財布の横も同じ考え方です。
4ミリピッチの場合はどうなりますか?
94mmも4割り切ることができません。94÷4=23.5
したがって穴の数は23.5+1個=24.5になります。
やはりピッチが狂います。
ここでも4で割り切れる長さにして6を足してみましょう。
96 +6 = 102mm 穴の数は25個
92 +6 = 98mm 穴の数は24個です。
mmピッチなら計算が比較的楽にできます。
次に尺目で考えてみましょう。
同じように幅100ミリ長さ200ミリの長財布を設計する場合です。
ここでも縫い目は直線直角で考えます。
縦に何目入るかは、目打ちのサイズに左右されます。
簡単に言うと…1寸は30.3mmなので、各サイズを大体のミリサイズに換算しますと…
7本目のピッチは5.05ミリ
8本目のピッチは4.33ミリ
9本目のピッチは3.79ミリ
10本目のピッチは3.37ミリ
11本目のピッチは3.03ミリ
となるわけです。
こうなると穴がいくつ並ぶのか計算するのがとても大変ですが…あえて9本目で考えてみます。
9本目のピッチは3.79ミリなので、もちろん94mmを割り切ることはできません。
94mm÷3.79mm=24.8021つまり穴数は1を足して25.8個となります。
穴数を25にすると計算上94.75mmとなり、これに6mmを足せば100.75mm。
穴数を24にすると90.96mmとなり全体の大きさは96.96mmとなると思います。
どうやってこの数字の型紙を作っておられますか?
尺目定規がありますので何とかなります。
それでも火造り菱目は、少なくともMIYAZOの手元にある菱目は厳密な刃の間隔ではありまん。1寸に足りない場合もあれば超える場合もあります。
しかし、実のところ尺目定規を使ったとしても岩田屋さんやひうち屋さんの菱目を使う場合、どこにどの刃が当たるかは前もって型紙を作るか、職人の技術で対応しておられると思います。
ただし穴が大きめなのでゆとりが生まれ多少の誤差は何とかなるのです。
最後にヨーロッパ目打ちについて考えてみてください。
2.7ミリ3.0ミリ3.38ミリ3.85ミリの4種類のピッチが存在しています。
こうなると穴がいくつ並ぶのか計算するのがとても大変です。
しかも最近のヨーロッパ目打ちは高精度コンピューター制御CNC旋盤で作られるために刃の間隔の誤差はほぼZEROです。
1つだけ3.38mmのヨーロッパ目打ちを例として計算してみます。
コバから縫い目までの幅は基本的には3mmです。
縦幅100ミリから3+3mmを引いた94mmの間にヨーロッパ目が並ぶことになります。
94mm÷3.38mm=27.81となり穴数は1を足して28.81個となります。
仮に穴数を29個にして計算すると98.02となり全体の幅は104.02となります。
また穴数を28個にして計算すれば96.64となり全体の幅は100.64となります。
頭が混乱してしまいます。
ではヨーロッパ目打ちを使う場合に何を基準にして穴の数を数えれば良いでしょうか。
お問い合わせの中にヨーロッパ目打ちを使いたいので、4ミリまたは5ミリピッチはありませんか?とよく聞かれます。
4mmピッチは少数ですがあるにはあります。
ただしヨーロッパ目打ち4mmは規格外なので商品そのものの選択肢の幅が狭いのです。
ここまで辛抱強くお読みになられた方は、なぜある方々が4ミリを欲しがるか…もう想像に難しくありません。
4mmピッチならミリ定規が使えるからではないでしょうか?
エルメスのような斜めのかっこいい縫い目が縫いたくてヨーロッパ目打ちを購入したものの、自分には合わないと感じる方が多いようです。
思い切って買ってはみたけど…使い勝手が悪いみたいな。
自分も何か助けになるものがあればいいとずっと思っていました。
それがここにある穴を数えるMIYAZOオリジナルの新しいtool…Leatheskiller.guide mini
ポイントガイドミニです。
何個試作したか数えられないです。それなりの時間と費用を費やしたtoolです。
ただしこれは定規ではありません。
あくまでも次の穴がどこに来るのか、また穴の数を数えるお助けgoodsです。
穴がどこに開くのか参考程度に知ることができます。
穴を開ける前に穴の数を数えられ、しかもアクリルなので革の上に置いてマーキングできます。
.guide miniは、長さ170mm幅20mm厚み2.8mmのアクリル製です。
お使いの目打ちに合わせたピッチ穴の数を数えるために…次の10種類を準備いたしました。
1)4mmピッチ用の和1
2) 5mmピッチ用の和2
3)7本目ピッチ用の尺1
4) 8本目ピッチ用の尺2
5) 9本目ピッチ用の尺3
6) 10本目ピッチ用の尺4
7)ヨーロッパ目打ち2.7ピッチ用の洋1
8) ヨーロッパ目打ち3.0ピッチ用の洋2
9)ヨーロッパ目打ち3.38ピッチ用の洋3
10)ヨーロッパ目打ち3.85ピッチ用の洋4
しかもminiはMIYAZOからヨーロッパ目打ちをお買い求めの方にサンプルとしてお付けできることになりました。
MIYAZOオリジナルtool…Leatheskiller.guide... mini
miniがあるならPlusもあります。
長さが310mm幅30mm厚み2.8mmのアクリル製です。
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