LeatherShelter 銀面ドレッサーbasic
銀面ドレッサーbasic
革を糊付けする時にやることがあります。
革の表面を荒らすことです。それが銀面であれ革床であれ、この作業はレザークラフトの基本です。
荒らすのと荒らさないのとでは接着力が違います。
銀面同士を接着する場合を考えると、その大切さが理解できるかと思います。
ただし…この簡単な作業は誰にでもできると思える作業です。
ある意味…修行に入ったばかりの弟子が割り当てられるような仕事かもしれません。
「ここ…やすりで削っておいてねぇ」みたいな簡単な作業。
簡単すぎる…と思ってテキトーになりやすいの部分かもしれません。
銀面はもともとつるつるですし、色革は塗料や仕上げ材が塗ってあるので、そのままでは強い接着はできないです。
ありがちなのは…初期の頃「どうせ縫うんだし大丈夫だろう」と思って手を抜いてしまうことかもしれません。
二枚張り合わせベルトを作る時、ショルダーや鞄の持ち手を張り合わせる時…急いでテキトーにガシガシ削って…いざコバ仕上げの時に…ある部分でボンドがはみ出しているのはいいとしても、最悪革が開いていること。
慌ててボンドを差し込んでも、すでに縫い終わっていますので、ボンドが入る隙間が3mm以下ですから、お察しが付くと思います。
もちろんこういうミスを100%防げるわけではありませので、修正技術も大切になりますけど。
ただし原因は手抜きとまでは言わないものの、MIYAZOの場合荒らしが不十分であることが多にしてあります。
もちろん銀面をすべて削りとるまでの荒らしは必要ないですけど。
ドレッサーも、これもまたいろいろな種類の工具があります。
まずは紙やすり、またカッターの刃で荒らしたりもします。
ただしカッターは引いて使う商品なので、ガシガシするには不向きですね。
あと替刃式の赤や黄色い持ち手のあれです。
TNドレッサー…とにかくガシガシするのには最適です。刃も替刃で番手も選べますし。
MIYAZOは替刃をケチって作業効率を低くしたことがありますので、こういうたぐいのものはケチらないのが鉄則かもしれません、
1ミリも狂わずに「ここから」荒らしたいと思う場合、MIYAZOはアクリルカッターを使うことがあります。
これも引いて使う商品ですが、左右にガシガシすることが可能です。
ここからがLeathershelter銀面ドレッサーbasicの話になります。
銀面や床面を的確に荒らすドレッサーです。
このプラスチックハンドルの銀面ドレッサーbasicを日常的に使っていますが、とても便利な商品です。
カッターでごしごし削るより断然早いですし、位置決めが的確にできます。
basicは持ち手がプラスチック素材で価格が抑えられています。
このハンドルには細かな突起が付いているので滑りにくく力が入りやすいです。
このbasicは高度がHRC20強です。
ヌメ革のドレッサーとしての通常使用の範囲なら十分な耐久性があります。
一部脂を多く含んだ革素材ですと、目が詰まりやすいという報告がありました。
幅は3ミリ・4ミリ・5ミリ・10ミリの展開があり、接着幅に合わせて使うと便利です