革職人厳選レザークラフトツール

New ZEROカッター/替刃10枚付き New typeは赤レバーです

「カッターの刃は何となくグラグラ動く」…

そんなことあまり気にしたことがないように思います。
そうではありませんか?
なにしろカッターを使うような直線切りの時には定規を当てますし、曲線切りの時には革包丁でRを刻むように切るか、斜刃かデザインカッターを使えばいいと思ってました。
これなら刃がぐらぐらしたりしません。
それより大切なのは…切れ味。
切れ味が違う…こういうブレードの方が重要と思っていました。

カッターの刃はとにかく惜しまないというクラフターがほとんどだと思います。
二回…あるいは一回だけ切って刃を折ることもあります。
実はクロス屋の友達のお手伝いをし始めた時に、その職人が私にまず提案してしきたこと、それは「カッターの刃は惜しまない」という・・・実は受け売りなのですが…。
その考えには「切れる刃を使い、弱い力で使う」という基本的な考え方があると思います。
もちろんクロス屋が使う薄刃で細身の刃とレザークラフト用では切る物の厚みが違うと思いますが、その言葉が耳から離れず一回か二回切って刃を折るようになったキッカケとなりました。

好みで使っているのはOLFA made in Japan18mmの黒刃。
もちろん、もっといい切れ味もあるかもしれませんがこれで十分と思っています。
ですから、大50枚入の替刃セットが何本もあります。
(在庫切れが不安なので多めに予備をもつハムスター的な癖があります)
ですから、カッターの刃が左右にグラグラ動くというのは気にも留めてはいませんでした。
言われてみれば…確かに動くなぁくらいです。

その概念を覆すカッターがあるのをご存じですか?
それがこれです。
ZEROカッター(ブレ防止ロック機能付き)

特に細かい作業、曲線切りに向くデザインナイフの用途を考えると、ブレードが全くぶれないというのはどういうことなのかと考えてしまいます。

そこで使って比べてみたら…分かりました。
おそらく使えばわかると思います。
純正でもいい刃が付いています。
特に曲線切りの時…。
利点は刃幅が9mmで刃先の角度が30度であるということだと思います。
刃厚はざっと測った感じで0.4mm。

もちろんカッターの刃を寝かせれば、角度は浅くなりますし、立てれば深くはなります。
この刃幅が9mmで刃先の角度が30度は何がいいかお気づきでしょうか?
ケガキ線が見やすいのです。
見切りが良い…つまり狙いが付けやすいのです。
もちろんMIYAZOの腕と視力が関係していると思いますが、ケガキ線を切りやすいと感じました。

持ちやすいなぁとも感じます。
まるで…ボールペンを持つように持てます。
それはおそらく本体の幅が15-6mmであることが関係していると思います。
普段使いのNTカッターは32mmくらいありますので、人差し指を本体上部に添えて革を切る感じになると思います。
このZEROカッターは筆とかボールペンを持つようなイメージです。
だからこそ細かい作業に向いているのかもしれません。
形状も程よく角が取れて丸いのですし、本体下部は少し膨らんでいます。
ここに…このカッターの設計上のデザインが反映されているように思えます。
だからこそ亜鉛合金のガンメタが映えるのです。

付属9mm幅の刃先の剛性についてはどうでしょうか?
確かクロス屋さんのカッターは「ふにゃふにゃ」してたことを思い出しました。
調べてみると0.25mmとか、かなり薄い刃もあるので仕方ありませんね。

ZEROカッターの純正刃はふにゃふにゃしません。
なぜなら刃幅9mmで同じなのに…刃厚が0.4mmであることだと思います。
(正確には0.38mmかもしれません)
ちなみにNTカッターに装着しているOLFA made in Japanの黒刃は0.5mmです。
(厚めの革でも難なく切れる理由はこの剛性にあるのかもしれませんね。)

さすがに直線切りには向かないだろうと思い試し切りしてみると、純正の刃に剛性があるので真っすぐも難なく切れると感じました。
ただし刃先が30度ですので、定規などから外れて指を切らないようにしないとも感じます。

さて肝心の使用感についても個人的な感想を書かなければなりません。
まず手に持った瞬間に思うのは…これってどうやって刃を出すの?です。

使い始めはロックされています。
◀LOCK▶と書いてあるレバーを立ち上げると解除されます。
そして軽い力で刃を押し出します。
そして◀LOCK▶と書いてあるレバーを戻すと刃先がロックされブレなくなる仕組みです。
(ビデオクリップをご覧くださいませ)

これは…慣れないと不便かもしれません。
普通のNTカッターは握って親指で刃を押し出し、瞬時に刃を戻すこともできます。
実に簡単です。
でもZEROカッターはロック外し、刃を出し、再びロックして使います。
引っ込める時もロック外し、刃をさやに戻し、再びロックしなければなりません。

ただしそれを埋めあわせる切れ味と使用感があります。
ただしこれはどんなカッターでも同じかもしれませんが、右利き用だと思います。

刃の交換についても言及しなければなりません。
詳しくはビデオクリップを参考になさってみてくださいませなのですが…
通常のカッターはお尻からですが、このZEROカッターは頭からなのです。
ですから、刃を交換する時はブレードの上部(刃が付いていない部分)を軽く掴むか、怖い人はペンチで挟むかして交換できます。
手の器用なクラフターの皆様なら、かなり軽い力でさくっと交換できると思います。
替え刃10枚はついております。ご了承願います。

ちなみに他社製の替刃もご利用になれます。
例えば、職専の黒刃(小)の9mmとか、のOLFA 黒羽とか…
刃先の角度少し浅いですが使えます。
好みと自分が抱えている在庫の問題もあると思いますが好みで使い分けられます。

ちなみにMIYAZOのセットには替刃10枚が付属しております。
二桁の10枚ですので当分心配はいらないと思います。
ただし純正の替刃10枚のみを販売しておりますので専用ページからどうぞ。

本体のガンメタはZincAlloy製です。つまり亜鉛合金。
参考資料によると、亜鉛合金は「めっき性が良く、光沢のついた電気めっきも容易に可能であるため、カラフルな光沢が必要な用途でも、手軽な素材として利用されています。 材料を薄くすることができる、いわゆる薄肉についても亜鉛合金は強く、複雑な形状を鋳造によって作ることにも適しているため、精密部品にも向いています。」とありました。

今回の入荷品からロックレバーが赤になりました。
使っているうちにガンメタロックレバーが甘くなることがあります。
これはメーカーも懸念していたことなのかもしれません。
なぜでしょうか?
普通のカッターと併用していると、ロックを解除の動作を忘れて無理やり刃を押し出したりすることがあります。
MIYAZOもついつい…無理やり押し出しておりました。
これによって内部のストッパーが摩耗しロックが甘くなることが観察されております。
しかも刃先角度が30°ですので、少しでもロックが甘くなると刃先がわずかに飛び出てしまいます。
もし気が付かないで触ったりしたら怪我の元になります。
今回のNewバージョンの赤レバーはその点が大幅に改善されています。
比較写真を掲載しておりますが、ロックする時の力も強くなっています。

旧バージョンをお買い上げの方に次はNewバージョンをお勧めするのというのもありかもしれません。
ただしガンメタロックレバーも捨てがたいのです。
それでロックする力を取り戻す方法をあれこれ研究いたしました。

革道具MIYAZO YouTube動画をしっかりご覧いただきたく思います。
まずはこのZEROカッターの構造を理解してくださいませ。
構造を理解すれば分解してもすぐに元に戻せますし。

次にロックを改善する方法を扱ったビデオをご覧くださいませ。
とても簡単なメンテナンス方法だと思います。
肝は補強するプラ板の厚みと両面テープの強さかと思います。

また今後メンテナンス後の経過報告ビデオも作成する予定です。
プラ板が厚すぎるとロックレバーの開閉の時にプラ板が押し下げられることが観察されています。
ですからやはり両面テープの強さとプラ板の微妙な厚みが大切だと思います。



MIYAZOからお買い上げの方は極々僅かだと思います。
それでもある意味で有名なツールであることに変わりはありません。
大勢のクラフターの皆様がこのツールを愛用しておられると思います。
こうした方法をすでに発見し試しておられる方もいらっしゃると思いますが、MIYAZOはあえてメンテナンス方法を公開しております。
ただしZEROカッターの分解と改善は個人の責任でお願いいたします。


こうした新しい道具についての考察を深めれば深めるほど、愛着がわいてきます。
もちろん完璧なカッターではないと思いますので過度な期待は禁物ですが、手元に置いても惜しくないLeathertoolであることには変わりないです。
使えば使うほど…ふらつきがZEROというのは心地よいものです。
とにかくカーブが強いのが魅力ですし。


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