カチッとロック
「カチッとロック」
作るアテもないのに…かっこいいと思えばポチってしまいます。
たぶんレザクラの人のあるあるかもしれません。
これは革製品の留め具として使用される真鍮の金具の一種てす。
一般的な留め具はホック(バネホック、ジャンパーホックなど)類を使うと思います。
ホック類は、革の厚みが適切でないとしっかり固定できなかったり、作業中に革を傷つけたりする可能性があります。
ですから打ち込み加減にある程度の経験が必要だと思います。
打ち込みすぎると金具が変形したり、バネ部分が潰れて開閉がスムーズにいかなくなることがあります。逆に打ち込みが足りないと、金具が回転してしまったり、外れやすくなったりします。
そして失敗すると…ホックを外すことに苦労したことがあるかもしれません。
その点で”カチッとロック”は六角レンチを使いネジで固定します。
頭側の下穴は13mmで革の厚みは2mm以上3.5mm以下がいいと思います。
ピン側の下穴は4mmで3.5厚以下がいいと思います。
sizeという写真から大きさを確認してみてください。
このカチッとロックの特徴について紹介します。
本体は真鍮なので、独特の重厚感と経年変化による風合いが楽しめます。
今回使ってみたくなったのはこのデザインを見つけたからです。
※磁石テストしましたが、本体は磁石に付きませんでした。
固定方法ですが、頭側のパーツを革に開けた穴(13mm)にはめ込み、ネジで締め付けて固定します。
ピン側のパーツも同様に穴(4mm)にはめ込み、六角ドライバーなどで締め付けて固定します。六角レンチのサイズですが、二面幅2.5mmです。
ちなみにネジ径は4mm。
このネジ式タイプは、取り付け後に取り外しや交換が比較的容易です。
ただし使っているうちに緩んでくる可能性もあります。
取り付け後の、実際にカチッとロックを開閉してみて、しっかりと固定されているか、スムーズに開閉できるかを確認してみてください。
さて真鍮製か金メッキ製かはどのように見分けることができるでしょうか?
これもオタクのウンチクですので、飛ばしてくださっても構いません。
実は仕入の時に"真鍮"という問屋さんの説明で購入したものの、時間と共に特に摩擦が多い部分や角の部分が剥がれて下地が見えてくることがありました。
銀色や銅色が見えてくれば金メッキということになります。
削れば見分けやすいのですが、商品を傷つけるのであまり推奨されていないようです。
ちなみにMIYAZOも真鍮製の平形二重リングを購入してしましだか、ワイヤーカッターで切ってみました。老眼で見分けが付きにくいと感じましたが、磁石にはペタッと付きました。
(おまけの平型二重リング付きがこれです)
簡単に見分けるための方法をいくつか書いておきます。
一つ目は色と光沢。
本金メッキは一般的に、本物の金に近い、より明るく鮮やかな黄色をしています。
その一方で真鍮は、使い始めはピカピカなのでが、金メッキに比べて、ややくすんだ、落ち着いた黄色や茶色がかった色をしているようです。
時間が経つと酸化して青緑色の錆が出たりすることもあります。
ただし、この変化を嫌う人もおられるようです。
二つ目は磁性。
真鍮は非磁性体なので、磁石にはつきません。
※MIYAZOはこの方法をメインに判断しています。
金メッキは下地に鉄などが使われている場合は磁石につきます。
見分け方は比較的簡単です。
ただし、下地がニッケルを含まない真鍮や銅などの場合は磁石につかないようです。
それで磁石につかないからといって金メッキではないとは断定できないようですが、
磁石につけば金メッキである可能性が高いようです。
さて真鍮ならではの楽しみ方があります。
真鍮は、使い込むほどに表面が酸化し、独特の風合いが生まれるのが特徴です。
この変化を楽しむのも、真鍮金具の醍醐味だと思います。
このエイジングを楽しむという考えはレザクラの人に突き刺さると思います。
ヌメ革と同じで使い始めはピカピカの真鍮も、時間とともに落ち着いた色味に変化していきます。手で触れる部分や頻繁に擦れる部分から色が濃くなり、その変化を楽しめます。
基本的なお手入れについて
特別な手入れは不要ですが、汚れが気になる場合は乾いた布で拭き取ります。
エイジングを早めたい場合は、素手で触る機会を増やすと良いと言われています。
※エンジングが進んだ状態という写真を参照
ピカピカにしたい場合
真鍮磨き用のクロスやピカールネオなどの研磨剤を使用すると、購入時の輝きを取り戻すことができます。ただし、エイジングを重視する場合は、行わない方が良いと思われます。
※研磨剤で磨いてみた状態の写真を参照
補足。
金メッキには、欠点しかないのでしょうか?
特に銅に金メッキを施したキーフックにはいくつもの利点があります。
一つ目は金メッキの美観と高級感。
金は非常に美しい金属で、銅に金メッキを施すことで、見た目に豪華さと高級感が生まれます。独特の光沢は、通常の銅製品にはない魅力があります。
耐食性の向上。
銅は空気に触れると酸化して黒ずむことがありますが、金メッキを施すことで、この酸化を防ぎ、錆びにくくなります。金は非常に安定した金属なので、美しい状態を長く保てます。
アレルギーの軽減。
銅は人によってはアレルギー反応を起こすことがありますが、表面が金で覆われているため、直接銅に触れる機会が減り、金属アレルギーのリスクを軽減できる可能性があります。
耐久性の向上。
金メッキは、銅の表面を保護し、傷や摩耗から守る役割も果たします。
これにより、キーフックとしての耐久性が向上します。
これらの利点から、銅に金メッキを施したキーフックは、実用性だけでなく、装飾品としても優れていると言われています。
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