目打ちHold Plus
目打ちHold Plus
色々なツールが次々に開発されている感があります。
これは目打ちHoldホールドPlusと命名しました。
今回のタイプは四隅がR5/R10/R15/R20になっているということです。
しかも両面にメモリが刻んでありますし、ステンレス製なのでカッターの刃で
削れることはごく稀だと思います。
※アクリル製は削れてしまうことがあります。
持ち手が簡単に脱着できるからこそ、両面を定規として使えます。
これはとても便利だと思います。
hold機能について
目打ちを使う時に気にするのは抜けやすさの問題かと思います。
MIYAZOで扱っている目打ちYORKSHINEやLeatheskillerはとにかく抜けがいいと思います。
それは刃先端の加工が丁寧でよく磨かれているからです。
火作りの目打ちは自分で磨かないと抜けがよくないとも言われいましたが、
YORKSHINEとLeatheskillerの目打ちを使うようになってからは確かにそうだ納得しました。
ただし職人が自分好みに磨き上げれば、その抜けの良さは半端ないとも思います。
日本の刃物は職人自らが磨き上げることを前提に作られているので仕方がないのです。
それが日本の文化であり刃物の切れ味さえ職人の手の技なのです。
ただし最近はヨーロッパ目打ちをお使いの方も増えてきました。
ヨーロッパ式の特徴は斜めが強く細い直線の穴が開きます。
菱形の穴ではないのです。
※菱目は菱型なのです笑
ヨーロッパ目打ちの使い方としては、革に目打ちを貫通させるというより、
しるしというガイドを付ける目的と説明されるクラフターの方もおられます。
そうすれば抜けがいい悪いを気にする必要がありません。
しるしを付けて縫い進めながら錐を使って孔を開けていく。
エルメスの職人さんが目打ちも使わず、目線のみで錐を刺し同時に糸を通し縫い進める…
まさに見惚れる動画をいつも見たりしております。
たたじ多くのレザクラの人は貫通することを好むと思います。
MIYAZOもそうです。
その方が効率がいいですし、下穴をも一定に開けることができます。
ただし抜けにくくなるのです。
しかも無理やり抜くと革がよじれてしまいます。
このツールの開発の背景にはこういう理由があるのかもしれません。
1.5mm程度の厚みなら適度に開ければすんなり抜けます。
たたじもっと厚みのある革や2枚3枚に重なった革の場合はどうでしょうか ?
さらに接着剤も関係してくるので刃先の摩擦係数は増えて抜きにくくなります。
そんな時に使えるツールがこの目打ちHoldです。
しかも写真からもわかるように薬指と小指で持ち手を挟めることができるので、
右手は目打ちを抜くことに集中できます。
MIYAZOの場合はハンマーを持ちながら目打ちを抜いてます。
本来右利きならこのホルダーがないとハンマーを置き、左手を革を抑え
右手で目うちを掴んで無理やり引き抜くことになると思います。
説明文の記載をうっかりしていた点があります。
お客様からのレビューでも指摘していただいた点です。
" 盤のヘリで爪を撫でると傷つくほどに立ちすぎてます。革の吟面に傷がつきそうで怖いです。
できればヘリを少しだけ滑らかにすると良いと思います。
400番の耐水ペーパーでヘリを磨くと良い感じになりました。"
MIYAZOもこの点が気になって試用する前に軽く磨いていたことを思い出しました。
ご親切なアドバイスに感謝します。
ウンチクが長くなりましたが、このツールは持つていても困らない物だと思います。
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