Bowen テーパー丸錐
Bowen テーパー丸錐(最大10mm)
丸錐にこんな太さはいらないように思えるかもしれません。
普通の丸錐(千枚通し)は小さな孔を開けるためのもの。
文具的には多く重ねた紙を刺し通すためのものです。
大工道具的にはドリルの用途だと思います。
レザクラの人にとって丸錐はどんな用途なのでしょうか?
革工芸手縫いの真髄の本から抜粋しますと…
「革に目印を付けたり、型を革に写す時などに使います。
しっかりとした作品を作る為には、正確な寸法どりが必要です。
鉛筆やボールペンと違って、目打(丸錐)で引いた線は細く、アソビやズレも出ません。
大いに活用してほしいものです。
目打(丸錐)は真っ直ぐで、くせがなく、
先端が自然に細く鋭くなっていることが大切です」とあります。
安物はすぐに曲がってしまいますし、握りにくいものが多いかもしれません。
写真を見ればわかりますが、そう簡単に曲がるような形状ではないです。
持ち手は黒檀で錐はSUS304のステンレスです。
耐食性と強度が優れている材質です。
ただしこれは単に丈夫さだけを追求した訳ではないようです。
例えばボタンなどの金具を取り付けるためには、必ず下穴を開けます。
当然ピッタリの大きさがいいに決まっています。
でも…微妙に大きく空いてしまったり、逆にちょっと小さいことがあります。
大きいのはどうしようもないのですが、
ちょっと小さめの時どうやって孔を広げたらいいのでしょうか?
そんな時に役立つのが、このテーパー丸錐です。
もちろんピッタリサイズでもボタン金具が入りにくいことがあります。
もしテーパーが付いているなら、とても入りやすいてす。
帆布と革を組み合わせて作る時もあります。
布は糸がほつれてパヤパヤすることがあるかもしれませんし、
布の場合は小さめに開けるといいと思っています。
というわけでウンチクが長くなりそうなのでここまで。
通常の線引きや針穴を大きくすることにも使える優れものです。
この太い丸錐は、使いやすさと耐久性を同時に備えていると思います。
掌にフィットしますし、しっかりとした刃先により小さい力で革に線を引いたり
できるのがいいです。
力を入れすぎると、目印線を間違えた時のダメージは計り知れないですし。
¥4,600
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