HPヘルパー これがあるだけでハンドプレスの小回りがぐんと良くなります!
HPヘルパー
これは何のツールだろうと思われることでしょう。
簡単に言うとハンドプレスのチャック部分に装着して使うアタッチメントツールです。
つまりハンドプレス機を持っている方のみのお助けツールです。
お客様から頂いた次のようなご相談…
「またお聞きしたいのですが、どうしても音が...
何故か響くとエレベーターなどに張り紙が。同じマンションの知り合いからもトントン叩く音がすると…。
(それで)今菱目打ちで軽く叩いて、菱切りで穴開けてます。そうすると、やはり穴が大きめに開いてしまいます。(穴の多さが均一にもならない)せっかく購入した目打ちなのに菱切りを使う事によって前と同じイメージです。」
そうなのです。騒音問題…
もしお友達から「ねぇ夜になるとトントンと音がするけど聞こえない」なんて言われた日には居ても立っても居られないです。
これはレザークラフトとは切っても切り離せない問題です。特に日中はお仕事、帰宅してからレザークラフトという方にとっては死活問題ではないでしょうか?
しかもせっかくお買い求めいただいた目打ちの価値が半減しているとなるともう残念で仕方ありません。
MIYAZOも木造アパート暮らしの時から今日に至るまでこの問題に頭を悩ませております。もちろん騒音対策としていろいろな方法があるかと思います。
以前は厚みのある切株とかコンクリートブロックを膝の上に載せて打ったりしてました。最近効果的だなぁと思うのはショックレスハンマーと…そしてやはり上下の住人がいない時間に叩くこと。
そして将来的には農村の古びた一軒家に引越ししたいなとか思ったりします。
しかもコロナ渦になってからは人はよく家にいます。
stay home。レザークラフト業界としては嬉しい反面、クラフターにとってはある意味困ったものです。
こうなると…音や振動が極力出ない装置が必要になるのかもしれません。
上記のお客様にはハンドプレスという装置があることをお伝えしました。そうしましたらハンドプレス機はすでに購入済とのこと。でもとてもも使いにくいと。
(高さ調整が面倒な機種、または奥行きが少ない(30mmとか)のかもしれません。)
MIYAZOが使用しているのはドリルのチャック式。
一般的なハンドプレス機はドリルのチャックに目打ちやポンチを挟んで使うタイプだと思います。
(格安の粗悪品もありますのでご注意くださいませ。)
実は写真にチラッと写っているのは二台目です。一台目は全く使い物になりませんでした。
(高さ固定方法が甘い機種でした(´;ω;`)ウゥゥ)
使いにくいと感じる理由…もうお使いの皆さんならお察しがつくと思います。
チャック式には岩田屋の菱目、Leatheskiller、YORKSHINE、SINCEなどの角ばった形状のヨーロッパ目打ちが装着できません。
装着するための特殊なアタッチメントも見かけることがありますが…ツールに傷がついてしまうのです。
仮に装着できたとしても位置決めが難しいです。このことは通常ハンマーで叩く時のことを考えると分かりやすいかもしれません。
例えば…目打ちを使う時には、開けたい場所に刃を合わせて上からハンマーで叩きます。ポンチも刻印も同じで、まずツールを革に当てて上から叩く感じだと思います。
ドリルチャックでツールが固定できる場合には、プレス機のハンドルをギリギリまで下ろして革を動かして位置決めしなければなりません。
MIYAZOの腕が未熟なのかもれしませんが、これがなかなかスパッと決まりません。時間もロスしますし、失敗も多くあります。
人のいない時間帯に普通に穴あけした方がはるかに早くて正確なのです。
しかしながら、この問題はハンドプレスという機械が問題というわけではありません。HPヘルパーのような専用のアタッチメントがセットで、あるいは別売りで販売されているものもあります。
MIYAZOが特にお勧めするのはALL2000というハンドプレス。
これは究極にすごいプレス機だと思います。ツールをチャックに挟む仕様ではありません。様々なアタッチメントが揃っています。しかも力があり、弱い力で軽々と仕事をこなしてくれると聞いています。オリジナルコンチョまで難なく作れるのです。
奥行も100mmほどありますので作業しやすいです。使い方もハンマーで叩く時と同じ動作…位置決めしてから穴を開けるのです。
ALL2000は製造元と五助屋さんで扱っておられると思います。
実はMIYAZOこのHPヘルパーをしばらく自分用として使っておりました。今回お客様の悩みをお聞きし、自分と同じようにストレスを感じておられる方が多いのではと感じました。
それで痒い所に手が届く道具屋でありたいということから今回は一定数仕入れしてみました。
これHPヘルパー(Handpress Helper)
つまりアタッチメントです。
使い方は簡単です。
お手持ちのハンドプレスのチャックの部分にこれを挟みます。高さはそれぞれのプレス機の調整方法があると思います。
ネジの軸は8mmですので、ほとんどのハンドプレス機に装着できると思います。(ご自分の機械に装着できるサイスかどうかご自身でご判断くださいませ)
装着できましたら、ツールの背丈に合わせて高さなどを調整します。そしてこのアタッチメントの底面でtoolーを押すことができます。理屈は叩くのに似ています。
まず位置決めして、HPヘルパーで押し切る感じです。
これがあればどんな形状のツールでも使うことができます。
装着方法や使い方は動画をご覧くださいませ。
サイズは円の直径が40mm/軸が8mmです。
基本的には軸の中心にツールを当てると力がうまく伝わります。円のぎりぎりの部分を使わないでください。軸が曲がるとか溶接が剥がれるのを避けるためです。
でも円のギリギリで押してしまうこともあります。
それで強度アップのためにM8のナットをお付けしてあります。ただし溶接しているわけではありませんので、注意してご利用くださいませ。
これも写真または動画を参考になさってみてください。
※今回仕入れに際して,メーカーに傷が付かないように包装して発送していただくようお願いしました。
しかしメーカーの考えとしては…これは道具なので傷は問題ないという意見でした。それはその通りです。
しかしいざ手に取ってみると、居ても立っても居られずMIYAZOが夜な夜な磨きました。
もちろん鏡面カスタム仕上げは必要ありませんので、ある程度磨いてあります。ですから多少の傷があります。完璧の美しさを求める方はご遠慮くださいませ。
使い心地は、お持ちのプレス機の性能にも依存しています。プレス機が軽すぎますと穴を開ける時に動いて使いにくく感じるかもしれません。
ただし穴あけ程度ならそれほど力は入りません。
ある意味力を入れ過ぎると穴が大きく開き過ぎます。
最も力を必要とするのは、刻印を打つ時やポンチで太めの穴を開ける時だと思います。その時にはクランプやボルトなどでプレス機をしっかり固定するといいかもしれません。
ただし、プレス機の高さ調整を六角ボルトのみで調整している機種ですと、レバーを下げて力を入れた時に、高さ調整が狂うことがあるかもしれません。
(MIYAZOが以前に購入した安物はそういう使い物にならないタイプでした)
※参考資料
MIYAZOの現在愛用のプレス機は二台目。
とてもいいです。
高さ調整のための六角ナットにレバーが付いています。カッコいいですし使いやすいです。
いちいち六角レンチやスパナを引っ張りださなくてもいいです。しかも高さそのものの調整はそれ専用のつまみを回して上下させますので、ナットが緩んでも高さが狂うことがないという優れものです。
またレバーが下がり過ぎないように調整できるストッパーも付いています。
これで貫通穴の大きさを均一に出来るのもお気に入りの点です。
(専用のネジを回して上げ下げできるので微調整が出来ますのでこれは特に便利です)
また長さの違う目打ちやツールを使う場合のことを考えてゴム板を二枚重ねにしています
これなら高さ調整が簡単です)
気になる方はお問い合わせくださいませ。
海外拠点でスタッフが商品検査をし、そこから直接ご自宅に発送する形になると思います。
¥1,820