革職人厳選レザークラフトツール

Table pony multi

Table pony multi

かなり多くの方々にテーブルボニーMIYAZOカスタムをご利用いただき
心より感謝しております。
今回はマルチ機能になっています。

シンプルにテーブルにクランプで挟んでも使えます。
ポニーの高さも250mm程度上下することができます。
またクレーン機能も同時に使用できます。
また椅子とお尻の下に挟んで使うこともできます。

…と色々です。
写真でご判断くださいませ。

使い方やご利用方法は比較的簡単なので、写真で見てもらうしかありません笑。
従来のような使い方もできますので、使い方に合わせて調整できます。


下記にテーブルポニーの商品説明を転記しておきます。

カタカナ表記ですと「レーシングポニー」「ステッチングツリー」「ステッチングクランプ」 「ソーイングホース」などなどの呼び方があるようです。
日本語では「木ばさみ」とも呼ぶそうですが…どれも用途は同じです。

つまり手縫いの時に革をはさむ道具です。

手縫いをする時には針を二本使って縫うことがほとんどではないでしょうか?
つまり両手が塞がれてしまいますので、テーブルの上に載せて作業するか、膝に挟んで縫うことになると思います。
単にテーブルの上に載せて作業するとなると、革を裏返すことを繰り返すことになります。
何百回もひっくり返して触ることにより、どんなに気を付けても汚れや傷が付いたりすることがあるかもしれません。

小物製作であっても前かがみの状態で膝で挟んで縫う作業を楽しんだ数日後に…
身体がバッキバキに凝っているということがありました。
レザクラの人の多くはそういう経験がおありではないでしょうか?
猫背の作業はとにかく疲れます。

MIYAZOはいろいろなLeathertoolを扱っておりますが、レザクラは切ったり貼ったり叩いたりする工程より、縫う時間が何十倍も長いと思います。
また猫背作業は手元が見えにくいと、縫い目が乱れたり縫い進める時間もかかりロスになります。
とはいっても単に革を挟む道具ですので、多くの方はDIYで作っておられると思います。
MIYAZOも同じでした。
構造は比較的簡単だと思います。
革を二枚の板で挟めればなんでもいいのです。
簡単に太目の輪ゴムで二枚の板を固定することもできますし、ボルトを通してつまみで固定する方法もあります。

これから自前で「木ばさみ」「ステッチングポニー」を作られるなら、以下の点に注意して設計してみてはいかがでしょうか?
※MIYAZOの単なる考えですので、皆様に当てはまるわけではありません。

木材の角は、全体的に丸く削って角を落としておくといいと思います。
ホームセンターでは木材の角がすで落ちているものが売っています。
これらの木材ならどれも比較的柔らかいので加工しやすいと思います。
知らず知らずのうちに木材の角に革が触れたり当たったりして、銀面が擦れたり余計な跡が付かないように配慮できます

革を挟む部分の精度については言うまでもありません。
歯切れなどで当て革をして挟んだ時に跡がつかないようにする必要があります。
力が均等に加われば小さい力でもしっかり固定できますので。

いずれにせよ革を挟んで固定する時、糸がボルトやつまみなどに絡まない設計がいいと思います。
この点はMIYAZOも苦労しました。
手縫いの糸の長さは縫いたい距離に対してだいたい4倍だと思います。
もちろん縫い穴の中で糸同士が咬まないようにしますが、思いっきり糸を引いて締めた時に、つまみに引っかかって絡まったり、それが原因でだまになったり、力の入った部分が弱くなって途中で切れることもあります。
糸がポニーに絡まない構造がいいと思います。
※市販されてはいてもこの点が全く考慮されていないと思われるポニーが多いです。
レザクラの人の設計ではないのではと思ってしまいます。

摘まみ式ノブ(ノブスターとも呼ばれるのは形が星形だからかもれしません)も、レバーを下に押し下げて固定する方式でも同じで糸が絡みやすい形状ですので、この点を考慮した仕組みを設計に取り入れてください。
それでつまみやレバーを何かで覆ったり、他の方法で糸の絡みを回避できる仕組みにしてもいいかもしれません。

また、使う前にポニーの先端が開いている設計のポニーなら、糸の絡みを避ける方法として輪っかにした革を下に押下げてポニーの先端を締める方法もあります。
使う前にポニーの先端が締まっている構造なら、専用の木材でポニーを広げて革を当てたら木材を外すという方法もいいと思いますが、固い木材を使う必要があるかもしれません。
ある意味でどちらも無理やり先端の幅を縮めたり広げたりする方法で力が必要かもしれません。
ただし木材にもある程度の弾力性がありますの折れることはないと思います。

形状ですが、小さめの卓上型にしたり、オーソドックスな座面の下に置いて跨るような設計もいいと思います。
実にいろんな形のものがあるのでネットでいろいろな方式を調べてみてください。


また憧れエルメスの職人が使うブランチャード方式のポニーは床に置いて使う大型のものです。
恐らく長さは1mくらいあるかもしれません。
構造は簡単だと思いますが、円弧を描くように木材の加工をするのは大変なかもしれません。
使ったことがないのでどのように革を固定するかはわかりませんが、垂直に立てるというより斜めにして使っている動画があります。
見た感じ60度程度ポニーを倒しているようなので、ポニーの自重と内腿を使って革を固定しているのかもしれません。
すでにご覧になったことがあるかもしれませんが、レザクラの人なら見る価値があると思いますのでリンクを貼っておきます。

他にもいろいろ設計するための方法があると思います。
DIYで作ったポニーは愛着が沸くこと間違いなしです。

MIYAZO自作のポニーは、使いやすいもののDIYでしたので人様お見せできるものではありません。
もちろん愛着もありますし絶えず改造を繰り返しておりました。
不格好でした。
前は狭い部屋での使用でしたので折りたたみ式で見えないところにしまっておりました。
一番長い時間使うツールなのにLeathertoolの中てポニーだけが存在感なし。
次に作ったのは高さ80cmほどのステッチングポニー。
床に立てる方式で随分重宝しました。
それでもある意味…大きくて邪魔な存在のような扱いでした。

インテリアとしても気持ちを高揚させるようなポニーとして桜を見出しましたが…
お客様からのご要望で、もっと小さくてテープルに取り付けられるものをご希望。

今回MIYAZO厳選のステッチングポニーの一つがこれです。
テーブルポニー MIYAZOカスタム。
主に小物用でどんなテーブルでも取り付け可能だと思います。
とにかく軽いので設置しやすいです。
垂直で使うこともできますが、垂直から90度まで倒すことができます。
さらに左右に回せます。これはすごいです。
この自由度により目線を目打ちで開けた孔や針を注視できます。

このポニーはメーカーに紹介されて仕入れたものをMIYAZOの目線でカスタムしたものです。


革を挟む部分とクランプの下側に当て革をしてあります。




ポニーを斜めにして使いたくないクラフターの場合は、角度調整のスターノブに糸が引っかかる可能性があると感じられるかもしれません。
垂直使用の時はその恐れがあります。
MIYAZOは角度調整ボルトを皿ネジに交換すれば対応可能であると検証済みです。
ただしテープルに簡単に挟めることを考えると、おそらく斜めにして使うことになると思います。
比較写真でもご理解いただけるる思いますが、少しでも手前に倒すなら
糸がノブスターに絡むことは少ないです。
ましてポニーを90°倒しても使えますので、糸がノブスターに絡むはずがないと思います。
直角に倒して挟む力を強くすれば、大物でも挟めると思います。

木製のレバー式がとてもいい感じです。
レバー式の利点はワンタッチで固定できる点です。
いつも大体同じ厚みなら時短にもなります。
もちろん厚みが異なる場合は、レバーの固定ネジを緩めたり締めたりして調整できます。

特製のレバー埋め込み式なので糸が絡まないのが特徴。
レバーの強度はドライバーを使えば簡単に調整できます。
革を挟んだままドライバーで調整しようとすると、ねじ山を痛めることがあります。
ご注意くださいませ。
また稀にレバーが動きにくくなる現象が生じることがあります。
革をキツく挟むように調整した場合とピンがレバーの下にはみ出るのが原因です。
レバーの下側にはポニーの開き具合を助けているピンがあります。
このピンは構造上固定式ではありませんので、レバーを何度も何度も動かしているうちに、
レバーの下に出てくる時があるというわけです。すぐに元の位置に戻せます。
写真をアップしておりますので参考になさってみてください。

とにかく軽くてどんなテーブルにもクランプ式で挟めることです。
尚且つ、90度まで倒すことができますし、全体が回転するのがいいです。
この手のポニーを多く見かけますが、回転するタイプは見たことがありません。
もしかしたらこのメーカーは今後、回転もするということを売りにされるのかも
しれません。

材料は集積材です。
集積材のコバは欠けることがあるので、見つけた時には可能なかぎり修正しております。
また材の表面は柔らかいと感じます。
集積材を加工した物ですので、加工の工程で欠けなどが生じます。
全体的にはカクカクしていますが、自分で磨いて形状を簡単にカスタムできます。
この集積材の木材とはそういものだと思います。

ステッチングポニーとは、手縫いをするときに革を保持する道具です。
自前で作ればかなり安上りです。
言えることは革をステッチングポニーに挟んで固定することで楽に手縫いができるようになります。

このマルチはゆうパックの料金のみの設定です。
たプチプチで包んでの発送です。

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